『脳は食事でよみがえる』 生田哲著 |
『脳は食事でよみがえる』・・・疲れた脳、心のストレスはこれで解消! 生田哲著 サイエンス・アイ新書 2009年初版発行
です
この本の特徴は、
- ストレスに打ち勝つ(第3章)
- 脳疲労から回復する(第4章)
- ブルーを吹き飛ばす(第5章)
また、自分の脳の状態を調べる「チェックシート」や、症状を改善する「行動計画」などもついており、読むだけでなく、使える本に仕上がっています。
私は、この本を読んで、さっそく自分が不足しているサプリを購入。今も、飲み続けています。
今回は、ブルーを吹き飛ばす(第5章)について紹介します。
ブルーになる原因
- 脳が栄養不足(伝達物質不足)
- 間違った食物の摂取
- ナイアシン・葉酸、B6、B12などのビタミンB群、ビタミンC、亜鉛やマグネシウムといったミネラル、必須脂肪酸、アミノ酸
- 白砂糖、カフェイン、アルコール
- 血糖値の乱高下 ⇒ 興奮性伝達物質の大量放出 ⇒ 一時的な気分の高揚 ⇒ 興奮性伝達物質の放出減少 ⇒ ブルー
- セロトニン: 幸福感をもたらす
- ノルアドレナリン: やる気と快感をもたらす
セロトニンの生成
- トリプトファン(必須アミノ酸) ⇒ 5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファン) ⇒ セロトニン
ノルアドレナリン
- ファニルアラニン ⇒ チロシン ⇒ ドーパミン ⇒ ノルアドレナリン
- 恋愛や音楽などプラスのストレスの際に放出される
トリプトファンの摂取方法
- トリプトファンを多く含む食物: 肉類、カツオ節、タケノコ、卵黄、バナナ、ピーナッツ、アーモンド、大豆、ノリ、ゴマ、マグロ、チーズ
- B6やナイアシンが不足すると、トリプトファンはナイアシンに代わるので、これらを合わせて摂取する必要がある
5-HTPの効果と摂取方法
- トリプトファンよりセロトニンに近いため、より効果的
- 5-HTPの副作用で一番多いのは、吐き気、これを抑えるには、ショウガ湯やショウガのサプリを一緒に服用するのが有効
- セロトニンは高く維持されるが、キャット(ドーパミン・ノルアドレナリン)が低下
- フェニルアラニンやチロシンを服用し、キャットの低下を防ぐ
ビタミン6の役割
- 伝達物質の生産に必要: トリプトファン ⇒ セロトニン チシロン ⇒ ドーパミン
ビタミンB12の役割
- 神経細胞の健康に必要
- 不足すると脳の酸素不足をおこし、高齢者の記憶障害を引き起こす
- 酸素を脳に運搬する赤血球をつくる
- 不足すると貧血を引き起こす
この本の良いところは、説明が丁寧な点です。物質の生成過程など、端折らずに書かれているため、説得力があます。私は読後、ビタミンB群を多く含むマルチビタミンを購入、それ以来かかさず服用を続けています。
最後に筆者を紹介します。
生田哲:1955年、北海道函館市生まれ。東京薬科大学卒業。がん、糖尿病、遺伝子研究で有名なシティオブホープ研究所、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)などの博士研究員を経てイリノイ工科大学助教授(化学科)。薬学博士。アメリカで遺伝子の構造やドラッグデザインをテーマに研究生活を送る。現在は日本で、精神や心のはたらきを物質レベルで解析し、生化学、医学、薬学などライフサイエンスを中心とする執筆活動を行なっている(書籍の掲載より)
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