内容は、作者のアメリカ留学時代の実話を書いたものです。登場人物は作者のガールフレンドや友人で、青春時代の甘酸っぱい出来事や、悪友とのハチャメチャな体験が、面白おかしく書かれています。自分も、このようになりたいと憧れていました。
舞台は1960年代のアメリカですので、ヒッピー全盛の、とても刺激的な時代です。ドラッグや妊娠、さらにはベトナム戦争といった問題に対して、作者本人の筋の通った考えも描かれており、当時の私は、かなり影響を受けました。
この本は、作者が帰国後、自費出版したものです。まだ、プロ作家になる前のもので、プロでは書けない、読者をなんとか笑わせようとするサービス満点の作品になっています。それがまた、この作品の魅力でもあります。とにかく、読みやすい。あっという間に読めてしまいます。
私にとって、高橋三千綱作品の中で初めて読んだ本がこれでした。
以来、作者の大ファンになり、当時、発表されていた作品は、漫画も含め、全て読破しました。(漫画の原作も書かれていました)
次第に、作者の生の、ハチャメチャで豪快、しかし、芯が一本通っている生き方にも憧れるようになりました。
(その結果、私の人生は、ハチャメチャにはなりましたが、芯が通っていないところが残念です。)
(その結果、私の人生は、ハチャメチャにはなりましたが、芯が通っていないところが残念です。)
今の若者にとっては、自分の親世代の青春時代を知ることができる作品です。また、私と同世代以上の中高年にとっては、とても懐かしさを覚える作品だと思います。
作者は、『9月の空』で芥川賞を受賞している作家です。
作者のホームページに面白いプロフィールが載っています。一度見てください。
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