『マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック』 イーサン・M・ラジエル、ポール・N・フリガ著 嶋本恵美、上浦倫人訳 英治出版 2002年発行
を紹介します。
マッキンゼーとは世界で最も成功しているコンサルティング会社です。日本の著名人では、大前研一さんや勝間和代さんがマッキンゼー社出身です。
1.問題の構造を把握する
1.構造を把握する
マッキンゼーのテクニック
- MECE を貫徹させる ⇒ MECEとは「互いに重ならず、すべてを網羅する」(Mutually Exclusive, collectively Exhausive)
- 初めての問題など存在しない
- クライアントは、それぞれが唯一無二
- 構造がないと、アイデアに説得力がない
- 構造を利用して、思考を強化する
- 現実を構造化する
- 問題を構成要素に分解する
- 論理ツリーを活用する
- 論理ツリーは MECE であること
- 複雑な問題を単純な形で表現する
- 新しいフレームワークを考える
マッキンゼーのテクニック
- 最初の会議で問題を解決してしまう
- 用意周到な準備が必要
- 白紙の状態から始める
- 悪いアイデアというものはない
- ばかげた質問というものはない
- 自分のアイデアが退けられるのをいやがらず、必要があれば自分から取り下げる
- 会議が長くなりすぎて収穫が減ってきたら、無理に続けないで中止する
- 紙に書く (以上ブレーンストーミングのルール)
- その問題は本当に解決すべき問題なのか
- 当初仮説は時間の節約になる
- 当初仮説によって意志決定がより効果的になる
- 仮説はクイック・テストにかける
- 問題点ツリーを作成する
マッキンゼーのテクニック
- キー・ドライバーを探す
- 大きな絵を眺める
- 海の水を全部沸かすな
- 解決策が姿を現すまで待つこともある
- 立てた仮説から必要な分析を割り出す
- 分析の優先順位をきちんと決める
- 絶対的正確さを目指さない
- 難しい問題は三角法で測定する
- 問題点をリストアップする
- 答えに関する当初仮説
- 仮説を証明あるいは反証するのに必要な分析(重要な順に並べる)
- 分析するのに必要なデータ
- 考えられるデータ源(たとえば、国勢調査データ、フォーカスグループ、面接調査)
- 各分析の予想される最終結果の概要
- 各最終結果についての責任者(あなた自身かチームのメンバー)
- 最終結果の期日
- 無用な分析を省く
1.リサーチの戦略とツール
マッキンゼーのテクニック
- 問題解決は事実から出発する
- 「見当もつかない」は暗号 ⇒ 「検討もつかない」という答えがかえってきたらチャンスとして受け止める
- 具体的なリサーチの実践テクニック
- 自分の組織のデータに関する方針を診断する ⇒ 直観よりデータ、データの欠如が効率的な意志決定を妨げている
- 確かな事実が持つ威力を証明する
- 適切なインフラを構築する
- 戦略的なデータ収集とは
- 事実を重視する文化を築く
- 適切な情報源を探す
マッキンゼーのテクニック
- 事前の準備−面接調査ガイドの作成
- 面接の本質−聴きかつ導く
- 面接調査を成功させる七つの戦略
- 面接相手の上司にお膳立てをしてもらう
- 二人組で面接をする
- 誘導しないで耳を傾ける
- 相手がいったことを言い換えて確認する
- 間接的アプローチを用いる
- 面接相手に多くを求めすぎない
- コロンボ戦術を用いる
- 面接の相手を裸にしない
- 面接トラブル対処法
- 必ず礼状を書く
- 面接を構造化する
- 面接では聞くことに専念する
- 面接ではこまやかな配慮をする
- 面接前後のフォローに気を配る
マッキンゼーのテクニック
- 初めての問題など存在しない
- すぐに応える文化を創り出す
- 外部の知識を活用する
- 入力の質を管理する
- 知識を共有する
- 組織全体が参加する
1.データを理解する
マッキンゼーのテクニック
- 80対20の法則
- 毎日一つチャートを作る
- 解決策に事実を当てはめるな
- 「だからどうなのだ?」と考える
- 的外れでないことを確かめる
- 分析には限界があることを忘れない
- 事実が仮説と矛盾するときは、仮説を変える
- 80対20の法則を活用する
マッキンゼーのテクニック
- クライアントに合った解決策を提案する
- クライアントの眼を通して見る
- クライアントの能力の限界を考慮する
- すべてを話してはいけない
- クライアントが変化を起こすのを手伝う
1.プレゼンテーションの構造
マッキンゼーのテクニック
- 誰にでもわかる道順を示す
- エレベーター・テスト
- 簡潔に−一つのチャートに一つのメッセージ
- 思考をしっかりした構造で支える
- プレゼンテーションも MECE で
- 結論から始める
- 事前にエレベーター・テストを実施する
- 添付資料はシンプルであること
マッキンゼーのテクニック
- 関係者全員に事前通告する
- 驚かれるようなことを避ける
- プレゼンテーションを聞き手に合わせる
- 柔軟に対処する
1.チームを編成する
マッキンゼーのテクニック
- 最適なスキルと人材を慎重に選ぶ
- マッキンゼー式採用プロセス
- 示された能力だけでなく、相手の潜在的能力にも配慮する
- 多様性の価値を理解する
- 計画性を持って人材を採用する
- 誰を雇うべきか
- どうやって探すか
- 多様性を忘れずに
マッキンゼーのテクニック
- 情報をスムーズに流す
- 耳は二つあるが、口は一つしかないことを忘れてはいけない ⇒ 話すことよりも聞くことの方が有益。世の中に聞いた時間の半分しか話してはいけないというルールがあれば、平和な世界になる
- 何を言うかだけでなく、どう言うかが重要だ
- コミュニケーションは、不足より過剰のほうがいい
- 聞くトレーニングを利用する
マッキンゼーのテクニック
- チームの士気に気を配る
- きずなは、ほんの少しで十分だ
- いっしょに過ごす(ただし、やりすぎは禁物)
- 十分に報いる
- きずなを深めるメリットを示す
マッキンゼーのテクニック
マッキンゼーでの教訓と成功例
- 期待は高く
- つねに働きぶりを評価する
- 野心的な全体目標を作る
- 目標を伝える
- きちんと評価する
- 客観的に評価する
- あらかじめ設定した目標にもとづいて評価する
- 当人の努力のおよぶ範囲のことだけに焦点を絞って評価する
- バランスに気を配る
1.クライアントを獲得する
マッキンゼーのテクニック
- 売込みをしないで売り込む
- あくまで到達可能な目標を設定する
- クライアントをはっきりさせる
- ニーズを押しつけるのではなく、引きつける
- クライアントが誰で、ニーズは何なのかを考える
マッキンゼーのテクニック
- クライアントを巻き込む
- いつも客観的な視点を忘れない
- クライアント・チームを味方につける
- 足を引っ張るクライアントのチームメンバーをうまく扱う
- 低い枝の実を採る
- 相手の組織全体の支持を獲得する
- クライアントを巻き込む機会を作る
- クライアントと協力して成果を生み出す
マッキンゼーのテクニック
- 提案は厳しく実行させる
- 責任を分け合い、そのあとに委譲する
- クライアントをヒーローにする
- 協力してもらう範囲をあらかじめ明確にしておく
1.職場での生活
マッキンゼーのテクニック
- 自分だけのメンター(師匠)を見つける
- シングルを打つ
- 自分の上司を引き立てる
- 自己主張するときはリスク覚悟で
- よきアシスタントを確保する
- 自分ができないことは他の人間に任せる
- 自分の人脈を最大限に活用する
マッキンゼーのテクニック
- 旅から旅の生活を楽しむ
- 自分の生活を手に入れたければ、何かルールを作る
- 自分の時間を大切にする
- 自分の精神状態をチェックする
- 重荷は分かち合う
トヨタの自主研と相通じるところがあり、実践で使えるテクニックが満載です。
この本の前に、著者は
『マッキンゼー式世界最強の仕事術』 イーサン・M・ラジエル、ポール・N・フリガ著 嶋本恵美、上浦倫人訳 英治出版 2001年発行
を出しています。
こちらは、具体性に欠けている(著者も認めています)ため、実際の仕事に役立てるには、本書をお薦めします。
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