2012年2月6日月曜日

脳疲労に克つ

今回紹介する本は、
『脳疲労に克つ』 横倉恒雄著 角川SSC新書 2008年発行
です。副題が「ストレスを感じない脳が健康をつくる」です。

最近、脳に興味があるため、脳関係の本をいくつか読んでいますが、この本に書かれている内容は驚きの連続でした。
この本に対するいろいろな書評でも書かれていますが、作者の提案する『快食療法』は、かなり過激です。

太った動物(ペットや家畜以外)はいない。それは、本能にしたがって、食べたい時に食べ、食べたくない時は食べないからだ。
しかし人間は、食べたくなくても1日3回食べなくてはならない、と勝手に思い、脳が欲していない時でも食べる。脳に背いたことをし続ければ、脳は疲労する。

脳疲労を克服するためには、脳が喜ぶことをしなさい、ということで、「食べたい時に食べたいものを、好きなだけ食べましょう」と言っています。
そうしているに、自然と、食べすぎることはなくなり、太ることはないとか。
にわかには、信じられない説ですが、実はこれ、実践するのは難しいのです。

作者は、「こんなに食べて大丈夫か?」などと不安がっていてはダメで、楽しんで食べなければ効果はないといっています。
「腹八分目」、「好き嫌いはダメ」、「寝る前に食べてはいけない」など、これまでの人生で、食事に関して教えられてきたことはたくさんあります。それらを全て無視し、罪悪感を感じずに、好きなものを食べることは、なかなかできないのではないでしょうか?

私は今まで、脳に関する本を読み、脳に良いことはできる範囲で実践していますが、この『快食療法』は、実行する勇気がありません。

現代人の鈍った五感を取り戻す『五感療法』は、前述の『快食療法』以外に
  • 臭覚を磨く『快香療法』・・・アロマセラピー
  • 視覚を磨く『快景療法』・・・アートセラピー
  • 聴覚を磨く『快響療法』・・・サウンドセラピー
  • 触覚を磨く『快蝕療法』・・・タッチセラピー
を紹介しています。私自身、この本を読んで、アロマセラピーを始めようと思いました。

また、『生活習慣美容』(生活習慣病ではない)を提唱されています。この「生活習慣美容」の定義は
  • 「生活習慣の中で自ら快適なことを実践し、自然に美しく魅力的に向上する」こと。
「生活習慣病」に怯えながら生活するより、「生活習慣美容」を楽しみながら毎日を送ろう、というものです。実践としては
  • 余裕のある生活をする
  • 禁止の禁止・・・「してはいけない」をやめる
  • 自分の快楽スイッチを用意し、一日何回も快楽スイッチを入れる
  • その日を疲れは家に持って帰らない
  • 遊び心をもって、仕事をする
  • 時間の流れに逆らわない(時空のサーフィン)
  • 自分にあった休養をとる
  • 動物的な感と勘を磨く
  • 人間関係によるストレスを回避する
  • ありのままの自分を好きになる
  • まずは相手の言葉や行動を肯定する
  • 自分と相手との間に一定の距離をおく
  • ナイスエイジング(アンチエイジング
できるところから始めたいと思います。


最後に著者の紹介をします。
横倉恒雄 (よこくら つねお) 1947年生まれ。日本大学医学部卒業。医学博士。慶應義塾大学医学部産婦人科局を経て、東京都済生会中央病院に勤務。聖路加国際病院・日野原重明理事長に師事。日本心身症学会などで「快食療法」を学会発表。現在、横倉クリニック院長として、心身のさまざまな問題を抱える患者に「快食療法」「五感療法」を中心としたアドバイスを行ない、肥満解消、糖尿病・コレステロール値の好転はじめ、女性特有の悩みや慢性疲労の解決などに効果をあげている。 著書に『脳疲労に克つ』『メタボ体質は「脳疲労」が原因だった』などがある。 
http://www.mikasashobo.co.jp/author/597/ より抜粋

0 件のコメント:

コメントを投稿